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ADB HOL #5-1 : 接続サービスの理解

目次に戻る : チュートリアル : Oracle Cloud Infrastructure を使ってみよう
インスタンスに接続する際、Autonomous Databaseはアプリケーションの特性に応じて「接続サービス」を選択する必要があります。
「接続サービス」毎にリソース・マネージャによるリソース制御が設定済みなので、ユーザーは接続サービスを選択するだけで、CPUの割当や並列処理をコントロールできます。
使い分けの指針、スタートポイント
- OLTP系の処理
- 比較的軽いSQLを多くのユーザが同時に処理を実行するような場合、まずはTPをご利用ください。
- 比較的優先度が高く、また単一のCPUコアで処理するので、単体処理のリソース利用の極小化し、スループット(TPS:Transaction Per Sec)の向上が図れます。
- 一方で、手動でパラレル度を制御したい場合、もしくは最優先したい特別な処理の場合は、TPURGENTをご利用ください。
- その他、HIGH/MEDIUMは同時実行数に制限があるため、OLTP系の処理には向きません。
- バッチ系/DWH系の処理
- 同時実行ユーザ数が少ない一方で、一本のSQLが重く長時間かかるSQLの場合は、まずはMEDIUMをご利用ください
- 単体のSQLに対して複数のCPUコアが割り当てられ、またキューイングも実装されているため効率よく処理でき、レスポンス(Elapsed Time)の向上が図れます。
- さらにリソースを多く割り当てて性能を向上したい場合は、HIGHをご利用ください。ただし、同時実行数が3に制限されます。
- その他、管理操作等
- LOWをお使いください
以下では、接続サービス毎に設定可能な、CPU/IOの優先度(shares)の設定、処理時間/利用IO量の上限設定について確認します。
作業の流れ
- サービス・コンソールのResource Managerの設定画面にアクセスしよう
- CPU/IOの優先度の変更しよう
- 処理時間/利用IOの上限を設定しよう
所要時間 : 約10分
1. 設定画面にアクセス
1. サービス・コンソールをクリックします。
2. Administration から Set Resource Management Rules をクリックします。
2. Sharesパラメータを変更しよう
リソース・マネージャにおけるMGMT_P1パラメータに相当します。
各接続サービス(コンシューマ・グループ)間でのCPU配分の相対的な優先度を示す値で、例えばTPを利用したセッションとHIGHを使ったセッションが同時に処理する場合、利用可能なCPUリソースのうち、TPには8/(8+4)=66.7%、HIGHには4/(8+4) = 33.3%のCPUリソースが割り当てられます。
尚、IOについてはCPUに比例する形で割り当てられます。
1. CPU/IO sharesタブをクリックします。
2. デフォルトでは上限は設定されていません。適宜数値を変更してSave Changes をクリックしてください。
(ここでは例としてTPの優先度をデフォルトの8から10に変更しています)
3. 処理時間、IOの上限を設定しよう
1. Run-away criteriaタブをクリックします。
2. デフォルト設定を確認し、適宜数値を変更してSave Changes をクリックしてください。
(ここでは例としてHIGH,MEDIUMの処理時間上限を10分、MEDIUMのIO上限を10GBに設定しています)
以上で、この章の作業は終了です。
次の章にお進みください。