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Oracle Content and Experience で多言語サイトを作成しよう(後編)

この文書は Oracle Content and Experience (OCE) のサイト作成機能を利用し、多言語サイトを作成・公開する方法をステップ・バイ・ステップで紹介するチュートリアルの後編です。また、サイト上で公開するコンテンツは、アセット管理機能で管理されるコンテンツ・アイテムを利用します
前提条件:
この文書は、2020年3月時点での最新バージョン(20.1.3)を元に作成されてます
Oracle Content and Experience で多言語サイトを作成しよう(後編)
説明
このチュートリアルでは、OCE のサイト機能を利用し、マルチリンガルサイトを作成・公開します。また、Web サイト上で公開するコンテンツは、以前のチュートリアルで作成したリポジトリ(Sample Content Repository) とコンテンツ・タイプ (sampleNewsType) を利用します。
作成するWebサイトは以下の通りです
- サイト名:sampleSite
- 対応言語:日本語(ja)と英語(en) のマルチリンガル。マスターは日本語
- サイトデザイン:OCE の事前定義済テンプレート(StarterTemplate)を利用
このチュートリアルでの作成イメージを以下に示します
5. サイトの編集・翻訳
サイト sampleSite を編集します。まずは日本語サイトのページを編集し、4項で作成したコンテンツアイテムを表示できるようにします。その後、翻訳ジョブを利用して英語ページを作成します。
5.1 日本語サイトの編集
- 左ナビゲーションの「サイト」をクリックします
- sampleSite を選択し、「開く」をクリックします
- サイトの編集画面(Site Builder)が表示されます。「ベース・サイト▼」をクリックし、「新規更新の作成」を選択します
- 「新規更新の名前の指定」に update と入力し、「OK」をクリックします
- 「update」に切り替わっていることを確認します。表示側にあるスイッチをクリックし、「編集」モードに切り替えます
- 左サイドバーの「ページ」をクリックします。
- 今回のチュートリアルで利用しないページ(Developing TemplatesとPrivate Policy)を削除します
- Developing Template をクリックします
- 「ゴミ箱」アイコンをクリックします。続けて「OK」をクリックします
- 同じ手順で、Private Policy ページも削除します
- 最終的なページ階層は、Home と Detail Page の2つのみとなります
- Developing Template をクリックします
- Home のページ構成を編集します
- Home をクリックします。続けて「ページ構成」アイコンをクリックします
- 「ページURL」の「オーバーライド」にチェックを入れます。続けて、「ページ名」を「Home」からカタカナの「ホーム」に変更します
- 「閉じる」をクリックします
- Home をクリックします。続けて「ページ構成」アイコンをクリックします
- 右上の「保存」をクリックし、更新内容を保存します
サイトの編集作業中は、定期的に更新内容を「保存」することを推奨します
- ホームページを編集します。ホームページには「タイトル」と「段落」のコンポーネントが配置されており、それぞれ英語のダミーテキストが入力されています
- ホームページの「タイトル」と「段落」のテキストをそれぞれ日本語で編集します。ここでは以下の通りに編集します
- タイトル: ようこそ
- 段落: ここはサンプルサイトのホームページです
- 4項で作成したコンテンツ・アイテムを表示(タイプ=sampleNewsType)を一覧表示するようにします
- 左メニューの「コンポーネント」を選択します。
- 「シード」を選択します
- 「コンテンツ・リスト」コンポーネントを、先ほど編集した「ここはサンプルサイトのホームページです」の直下にドラッグ&ドロップで配置します
- 配置した「コンテンツ・リスト」コンポーネントをクリックします
- 緑色の「コンテンツ・リスト」のメニューをクリックし、「設定」をクリックします
- 一般タブで、以下の通りに設定します
- コンテンツ・タイプ: sampleNewsType
- 最大アイテム数: 2
- 日付: すべての日付
- 並替え基準: 日付(新しいものから)
- 右上の「✖️」で、設定画面を閉じます
- コンテンツ・リストコンポーネント内に、作成したコンテンツ・アイテム(sample news content 002)の日本語版が表示されます
- スイッチを編集→表示に切り替え、「保存」をクリックします
- 「これは002ニュースの本文です」の下の Details のリンクをクリックします
- sample news content 002 の詳細ページが表示されます(レイアウトは一覧表示と同じです)。
サイト内の「ホーム」をクリックし、元のページに戻ります - 「ja (デフォルト) ▼」をクリックし、「en」に切り替えます
- 英語サイトに切り替わります。以下を確認します
- コンテンツ・アイテムは英語に翻訳したコンテンツが表示されます
- ページに配置した「タイトル」「段落」の文字は日本語のまま
- ナビゲーション上の「ホーム」は日本語のまま
ページ内に配置されたコンポーネントのテキスト(=サイト・コンテンツ)およびページ名の翻訳は「翻訳ジョブ」を利用します。次の手順でこれらの翻訳しします
- 更新内容を適用します。「コミット」をクリックします。確認のダイアログが表示されるので「コミット」をクリックします
コミット操作により、更新内容がベース・サイトに反映され、更新(ここでは update)は削除されます
5.2 サイト・コンテンツの翻訳
「翻訳ジョブ」を利用し、ページ内に配置した「タイトル」や「段落」のテキスト情報、およびページ名を翻訳します。
- 左ナビゲーションの「サイト」をクリックします。sampleSite を選択し、「翻訳」をクリックします
- 翻訳ジョブを作成します。ここでは、以下の通りに入力し、最後に「作成」をクリックします
- 名前: sampleSite_job001
- ソース言語:日本語 (ja) (※自動選択されます。変更不可)
- ターゲット言語:英語 (en)
- 翻訳ジョブ・コンテンツ:サイト・コンテンツのみ
- 翻訳プロジェクト:翻訳パッケージのエクスポート
- 「翻訳ジョブ」をクリックします
- sampleSite_job001 をクリックします
- ステータスが「準備完了」であることを確認し、「ダウンロード」をクリックします
- ステータスが「進行中」に遷移し、翻訳パッケージ sampleSite_jpb001.zip がローカル環境にダウンロードされます
- ダウンロードされた sampleSite_jpb001.zipを任意のフォルダに移動し、展開します。展開すると、以下のような構成になります
- job.json: 翻訳ジョブの内容が記述。sourceLanguage が "ja"、targetLanguagesが "en" となっています
- root フォルダ: ソース言語(ここでは日本語)のサイト情報およびサイトコンテンツが含まれます
- siteinfo.json: サイトのプロパティ
- structure.json: サイトのページ構造(ナビゲーション)を記述
- <数字.>json: 各ページのサイト・コンテンツの内容
- 今回は、structure.jsonの「ホーム」のページ名、および「ホーム」ページ内の「タイトル」「段落」を翻訳します
- root フォルダと同列に、翻訳対象のロケールと同じ名前のフォルダ(en フォルダ)を作成します
- en フォルダに、root フォルダ内の .json ファイルをすべてコピーします
- en フォルダの structure.json をテキストエディタ等で開きます
- "name" の"ホーム"を英語に翻訳します。ここでは "HOME" と書き換えます
- 保存します
翻訳したホーム(HOME) の id が 10 とあります。これより、10.json が「ホーム」ページの定義ファイルであることが確認できます
- en フォルダの 10.json をテキストエディタ等で開きます
- scs-titleの "ようこそ" を翻訳します。ここでは "Welcome" とします
- scs-paragraphの "これはサンプルサイトのホームページです" を翻訳します。ここでは "This is sampleSite Home Page" とします
- 保存します
- root フォルダ、en フォルダ、job.json を含む site フォルダを圧縮します。圧縮ファイルの名前は自由ですが、ここでは sampleSite_job001_translated.zip とします
- OCE の「サイト」→「翻訳ジョブ」を開きます。「インポート」をクリックします
- ドキュメントのフォルダが表示されます。任意のフォルダを開き、先ほど作成した sampleSite_job001_translated.zip をアップロードします
- アップロードした sampleSite_job001_translated.zip を選択し、「OK」をクリックします
- インポートファイルの検証が実行されます。正常終了することを確認し、「翻訳ジョブ内のすべてのページを表示します」をクリックしすると、ジョブの内容を確認できます
- 「インポート」をクリックします
- 「正常にインポートされました」を確認します。翻訳ジョブのステータスが「翻訳済」に遷移します
- 左ナビゲーションの「サイト」を開き、sampleSite を選択し、「開く」をクリックします
- サイトの編集画面が開きます。「ja (デフォルト)」から「en」に切り替えます。ナビゲーションとページ内のテキストが、正しく翻訳されていることを確認します
6. サイトの公開
サイト sampleSite を公開し、サイト訪問者が参照可能な状態にします
6.1 サイトの公開
サイトを公開します。オンライン状態のサイトを「公開」すると、ベース・サイトの内容がサイトにアクセス可能なユーザーすべてに表示されます
- sampleSite を選択し、「公開」をクリックします
- 「サイトと、サイトのページに追加されているすべてのアセットの公開」を選択し、「OK」をクリックします
「サイトと、サイトの公開チャネルのターゲット対象になっているすべてのアセットを公開」を選択すると、サイトの公開チャネル(ここでは sampleSite)が設定されているすべてのアセット(含むサイトのページ上で利用されていないアセット)も、公開されます
- サイトの公開検証が行われます。検証チェックに合格したことを確認し、「公開」をクリックします
- しばらくすると、サイトのステータスが「公開」に遷移します
6.2 サイトをオンラインにする
最後に、サイトを「オンライン」にします。サイトをオンラインにすると、完全にレンダリングされたHTMLバージョンのサイトが作成され、Oracle Cloud のホスティング環境ににコピーされます。オンライン・サイトのURLは、サイトのプロパティより確認できます。デフォルトのURLの形式は次のとおりです。
https://<OCE instance>-<Cloud accont>.cec.ocp.oraclecloud.com/site/<Site name>
- sampleSite を選択し、「オンラインにする」をクリックします
- 「確認して続行」にチェックを入れ、「オンラインにする」をクリックします
- サイトがオンライン状態に遷移します
7. 確認
公開されたオンライン状態のサイトを確認します
- sampleSite001 を選択し、「プロパティ」を開きます
- 「サイトURL」をコピーし、別ブラウザで開きます
- 日本語サイトが表示されます。
- 「002ニュースの本文です」の下の Details をクリックします。日本語の記事詳細ページが表示されます
- ナビゲーション上の「ホーム」をクリックします。日本語サイトの「ホーム」に戻ります
- URL の /sampleSite の後ろに "/en/" を入れます。英語サイトが表示されます
- 「This is thw body of 002 news.」の下の Details をクリックします。英語版の記事詳細ページが表示されます
- ナビゲーションの Home をクリックします。英語サイトの「Home」に戻ります
以上で、このチュートリアルは終了です。お疲れさまでした