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Oracle Content and Experience を Headless CMS として使ってみよう【初級編】

Satoshi Nakane-Oracle
Satoshi Nakane-Oracle Posts: 32 Employee
edited February 2020 in Social Groups

この文書は Oracle Content and Experience (OCE) のサービス概要の紹介、および OCE のアセット管理機能を Headless CMS として利用する方法をステップ・バイ・ステップで紹介するチュートリアルです。

image

概要

Oracle Content and Experience とは?

Oracle Content and Experience (以降OCE)は、API ファーストなアーキテクチャで、マルチチャネルでのコンテンツ配信を実現するインテリジェントなコンテンツ管理プラットフォームです。主な特徴は以下の通りです

【主な特徴】

  • 社内・社外とのファイル共有・コラボレーション
  • SaaS / PaaS / On-Premise と連携し、コンテンツを一元管理
  • ドラッグ&ドロップでマルチデバイス対応の Web サイトを簡単作成
  • AI ベースの画像認識技術を利用した画像の自動分類
  • API ファーストなマルチチャネルコンテンツ配信 (Headless CMS)
  • 企業内のコンテンツを一元的に管理するコンテンツ・ハブ

【製品情報はこちらから】

こんな課題に役立ちます

  1. 社内・社外とのファイル共有・コラボレーションをもっと便利にしたい
  2. Web, EMail, SNSで利用するマーケティングコンテンツの効率的な管理と配信を実現したい
  3. 商品の画像や文書などの各種コンテンツを管理し、効率的にマルチチャネルで提供したい
  4. 業務部門主導で Web サイトを活用した社内・社外向けの情報発信を、スピーディかつ低コストで実現したい

この文書で紹介すること

ここでは、上記 2.および 3. に示す利用方法、つまり OCE を Headless CMS のように利用する方法をStep by Stepで紹介するチュートリアルです。

この文書は、2020年1月時点での最新バージョン(20.1.1)を元に作成されてます


チュートリアル:OCE を Headless CMS として使ってみよう【初級編】

1. 準備

1.1 Oracle Cloud の環境を準備する

Oracle Cloud のアカウントを準備します。無料のトライアル環境も利用することもできますので、この機会に取得してみましょう。

なお、トライアル環境の取得には認証用のSMSを受け取ることができる携帯電話と、有効なクレジットカードの登録が必要です(希望しない限り課金されませんので、ご安心ください)

トライアル環境のサインアップ手順はこちらをご確認ください。

1.2 OCE インスタンスを作成する

OCE インスタンスの作成は、こちらの文書で公開中です。ご確認ください。

あわせて、公開されているマニュアルおよびリソースもご確認ください

1.3 ユーザの作成とアプリケーションロール付与

このチュートリアルを実施するユーザーに、少なくとも下記4つの OCE インスタンスのアプリケーションロールを付与します。

  • CECContentAdministrator
  • CECDeveloperUser
  • CECEnterpriseUser
  • CECRepositoryAdminisrrator

ユーザーの作成とアプリケーションロールの付与手順は、こちらの文書の「3. ユーザーとグループの作成」で公開中です。ご確認ください。

Oracle Content and Experience インスタンスを作成する - 3. ユーザーとグループの作成

あわせて、公開されているマニュアルおよびリソースもご確認ください

2. アセット機能の利用準備

ここではOCEのアセット管理機能を利用するための準備作業を行います。

ここでは、アセット・リポジトリ、公開チャネル、コンテンツ・タイプをそれぞれ作成し、関連付けを行います。

image2.jpg

2.1 アセット・リポジトリを作成する

アセット・リポジトリ(以降リポジトリ)を作成します。

リポジトリとは「デジタル・アセット(画像や)やコンテンツ・アイテム(ニュースやブログなどの構造化コンテンツ)を保管・管理する器」です。リポジトリは複数作成することができます。

  1. OCE インスタンスのアクセスします。OCE インスタンスの URL は以下の通りです。
    https://<OCE Instance>-<Cloud account>.cec.ocp.oraclecloud.com/documents/home
    <OCE Instance>には OCE インスタンス作成時に指定した名前(インスタンス名)が入ります。<Cloud account>には Oracle Cloud を契約したり、トライアル環境を申し込んだ際に払い出される一意のID(テナント名)が入ります。
  2. OCE のホーム画面が表示されます。左ナビゲーションのADMINISTRATIONの「コンテンツ」をクリックします

    oce_image3.jpg

  3. コンテンツの右隣のメニューで「リポジトリ」が選択されていることを確認し、「作成」をクリックします
    image_oce3.jpg

  4. プロパティの「名前」に Sample Content Repository を入力します。その他の項目は未選択のまま、画面を下にスクロールします
    oce_image4.jpg

  5. 言語の「デフォルト言語」で日本語(ja)を選択します。スマート・コンテンツは「有効」を選択します(スイッチONの状態)。右上の「保存」をクリックします
    oce_image5.jpg

  6. 以上でリポジトリの作成は完了です
    image_oce6.png

2.2 コンテンツ・タイプを作成する

コンテンツ・タイプを作成します。コンテンツ・タイプは「コンテンツ・アイテムに含まれる構造を定義するフレームワーク」です。具体的には、テキスト、大きいテキスト、メディア、日付などのデータフィールドを組み合わせになります。コンテンツ・タイプで定義した構造を利用して、コンテンツ・アイテムを作成します

ここでは、下記の3つのデータ・フィールドを持つ sampleNewsType というコンテンツ・タイプを作成します。

フィールドの名前
表示名
データフィールド
単一/複数
必須
titleタイトルテキスト単一Yes
imageメイン画像メディア単一
bodyニュース本文大きいテキスト単一

  1. コンテンツの右横の「リポジトリ▼」をクリックし、プルダウンメニューから「コンテンツ・タイプ」を選択します
    image_oce6.jpg

  2. 「コンテンツ・タイプ」が選択されていることを確認し、「作成」をクリックします
    image_oce7.jpg

  3. 「コンテンツ・タイプの名前の指定」に sampleNewsType と入力し、「OK」をクリックします
    image_oce8.jpg

  4. はじめに、title(タイトル)フィルードを作成します。
    「データ・フィールド」の「テキスト」を、「ここにデータ・フィールドをドロップして定義を追加」にドラッグ&ドロップします
    image_oce9.jpg

  5. 「テキスト設定」ダイアログが表示されます。以下の通りに入力し、「」をクリックします
    ・このフィールドの表示名の指定: タイトル
    ・このデータ・フィールドの説明を指定して…: ニュースのタイトルを30文字以内で入力します
    ・このフィールドの名前の指定: title
    ・データ・フィールドの指定: 単一の値
    ・このフィールドにはコンテンツが必要です: チェックを入れる
    image_oce10.jpg

  6. 「②外観」を設定します。「データ・フィールドの外観」は「単一テキスト・ボックス」を指定します。
    長さの検証」にチェックを入れ、「最大」を30にします。最後に、「OK」をクリックします
    oce_image11.jpg

  7. title(タイトル)フィールドが、作成されました。
    image_oce11.jpg

  8. 同じ手順を繰り返し、image(メイン画像)を作成します。
    データ・フィールドの「メディア」を、先ほど作成した「タイトル」の下にドラッグ&ドロップします
    image_oce12.jpg
  9. 「メディア設定」を入力し、「」をクリックします
    ・このフィールドの表示名の指定: メイン画像
    ・このデータ・フィールドの説明を指定して…: ニュースで利用するメイン画像を登録します
    ・このフィールドの名前の指定: image
    ・データ・フィールドの指定: 単一の値
    ・このフィールドにはコンテンツが必要です: チェックを外す
    image_oce13.jpg

  10. 「②外観」を設定し、「OK」をクリックします
    ・データ・フィールドの外観: メディア・ピッカー
    ・メディアの選択: イメージのみチェックを入れる
    image_oce14.jpg
  11. 「メイン画像」が作成されました。続けて、「body(ニュース本文)」フィールドを作成します。
    データ・フィールドの「大きいテキスト」を「メイン画像」の下にドラッグ&ドロップします
    image_oce15.jpg
  12. 「大きいテキスト設定」を入力し、「」をクリックします
    ・このフィールドの表示名の指定: ニュース本文
    ・このデータ・フィールドの説明を指定して…: ニュースの本文を入力します
    ・このフィールドの名前の指定: body
    ・データ・フィールドの指定: 単一の値
    ・このフィールドにはコンテンツが必要です: チェックを外す
    image_oce16.jpg

  13. 「②外観」を設定し、「OK」をクリックします
    ・データ・フィールドの外観: リッチテキスト・エディタ
    ・リッチテキスト・エディタのツールバー・タイプを選択します: 標準
    image_oce17.jpg

  14. sampleNewsType の作成が完了しました。右上の「保存」をクリックします
    image_oce18.jpg
  15. 「コンテンツ・タイプは正常に保存されました」が表示されることを確認し、「閉じる」をクリックします
    image_oce19.jpg
  16. 以上で、コンテンツ・タイプの作成は完了です

2.3 公開チャネルを作成する

公開チャネルを作成します。公開チャネルとは「リポジトリ管理するアセットの公開先」です。アセット公開時の各種ポリシーを制御します

  • アクセス: パブリック(認証不要) or セキュア(認証必須)
  • 公開中:承認済みアイテムのみ公開できます or すべてを公開できます
  • ローカリゼーション: ローカリゼーションポリシーを選択 or 選択無し

  1. 「コンテンツ」の右隣の「コンテンツ・タイプ▼」をクリックし、「チャネルのパブリッシュ」を選択します
    image_oce20.jpg
  2. 「チャネルのパブリッシュ」が選択されていることを確認し、「作成」をクリックします
    image_oce21.jpg
  3. 「名前」に sampleChannel を入力します
  4. 「公開チャネルのポリシー」を以下の通りに設定し、「保存」をクリックします
    ・アクセス: パブリック
    ・公開中: すべてを公開できます
    ・ローカリゼーション: 未選択のまま(もしくは「なし」を選択)
    image_oce22.jpg
    ここで設定した公開チャネルのポリシーは「公開済アセットは認証なしに外部からアクセス可」「アセットの公開は承認不要」「アセット公開時にローカライズ言語の作成不要」となります
  5. sampleChannel が正しく作成されたことを確認します
    image_oce23.jpg

2.4 コンテンツ・タイプと公開チャネルをリポジトリに関連付けする

前の手順で作成したコンテンツ・タイプ(sampleNewsType)と公開チャネル(sampleChannel)を、リポジトリ(Sample Content Repository) で利用できるように、リポジトリの設定を変更します

  1. 「コンテンツ」の右隣のプルダウンメニューで「リポジトリ」を選択します
  2. Sample Content Repository のチェックボックスにチェックをいれ、「編集」をクリックします
    image_oce24.jpg

  3. 「コンテンツ・タイプ」で sampleNewsType を、「チャネルのパブリッシュ」で sampleChannel をそれぞれ選択し、「保存」をクリックします
    image_oce25.jpg
  4. 以上で、リポジトリの設定は完了です

3. 動作確認

前の手順で、OCE のアセット管理機能を利用する準備ができました。ここからは、作成したリポジトリにアセットを登録し、公開チャネルにを介して登録アセットを公開します。

さらに、公開されたアセットは、REST クライアント(ここでは Web ブラウザを利用)からアクセスし、作成されたアセットの情報が取得できることを確認します

3.1 デジタルアセットをリポジトリに追加する

作成したリポジトリに画像ファイルをアップロードします。OCE のアセット管理では、画像や動画、PDF文書などのファイル形式のコンテンツ(非構造化データ)は、デジタルアセットと言います

  1. 左ナビゲーションより「アセット」をクリックします
  2. フィルタパネルより、「Sample Content Repository」を選択します
    image_oce26.jpg

  3. 右上の「追加」→「このコンピュータから追加」をクリックします
    image_oce27.jpg
  4. ローカルPCから任意の画像ファイルを選択します。(ここでは、下記のコーヒーカップの画像を利用)
    SampleImage1.jpg

  5. 「リポジトリに追加」ダイアログが表示されます。
    右パネルで「チャネル▼」が選択されていることを確認し、「追加」をクリックします
    image_oce28.jpg

  6. sampleChannel を選択し、「追加」をクリックします
    image_oce30.jpg

  7. 「チャネル」に sampleChannel が選択されていることを確認し、「完了」をクリックします
    image_oce31.jpg

  8. リポジトリに、登録した画像アセット(デジタルアセット)が表示されることを確認します
    image_oce29.jpg

  9. デジタルアセットを選択し、右クリック→「タグ」をクリックします
    image_oce32.jpg

  10. 右パネルの「スマート・コンテント・タグ」にデジタルアセットに関するタグ(ここでは coffeecup など)が自動付加されていることを確認します
    image_oce33.jpg
    リポジトリ作成時に「スマート・コンテンツ」を有効(スイッチON)にすると、AI による画像認識技術を活用した画像の自動タグ付け機能が動作します。なお、自動タグ付けはバックグラウンドで実行されるため、タグが表示されるまでにタイムラグがあります

3.2 コンテンツ・アイテムを作成する

コンテンツ・アイテムを作成します。作成時に、先ほど登録したデジタルアセット(画像ファイル)を利用します

  1. 右上の「作成」→「新規コンテンツ・アイテムを作成します」をクリックします
    image_oce34.jpg

  2. 「コンテンツ・アイテムの作成」ダイアログが表示されます。下記の通りに入力し、「OK」をクリックします
    ・コンテンツ・タイプ: sampleNewsType
    ・名前: sample news content 001
    ・説明: (任意)
    ・言語: 日本語 (ja)
    ・翻訳不可: チェックしない
    ・ターゲット対象チャネル: sampleChannel
    image_oce35.jpg

  3. 「コンテンツ・アイテム・データ・フィールド」に入力します。ここでは、下記の通りに入力し、「保存」をクリックします
    ・タイトル: 001ニュースのタイトル
    ・メイン画像: 先ほど登録したデジタルアセット(ここではコーヒーカップの画像)を選択
    ・ニュース本文: 001ニュースの本文です
    image_oce36.jpg

  4. 「コンテンツ・アイテムは正常に作成されました」を確認し、「閉じる」をクリックします
    image_oce38.jpg

  5. 以上で、コンテンツ・アイテムの作成は終了です
    image_oce37.jpg

3.3 コンテンツ・アイテムを公開する

アセット登録時、ステータスは「ドラフト」に設定されます。ドラフト状態では外部からの利用はできません。ここでは、アセットの公開操作を実施し、アセットのステータスを「公開」にします。

また、アセット公開時、OCEは他のアセットの依存関係を自動的に検証し、問題なければ公開が可能となります。ここでは、sample news content 001 公開時に、メイン画像として選択したデジタルアセットの依存関係も自動的に検証されることを確認します

  1. フィルタパネルで Sample Content Repository が選択されていることを確認します
  2. コンテンツ・アイテム sample news content 001 を選択し、「公開」をクリックします
    image_oce39.jpg

  3. 検証結果が表示されます。以下を確認します
    ・ターゲット対象のチャネルが sampleChannel であること
    コンテンツアイテム sample news content 001、および依存関係にあるデジタルアセット(ここではコーヒーカップの画像ファイル)が検証されていること
    ・問題数が 0件であること
  4. 公開」をクリックします
    image_oce40.jpg

  5. 「アセットが公開されました」を確認し、2つのアセットのステータスが「公開済」であることを確認します
    image_oce41.jpg

3.4 REST クライアントから公開されたコンテンツ・アイテムにアクセスする

公開済のコンテンツ・アイテム sample news content 001 に、OCE にサインしていない別ブラウザからアクセスし、正しく情報を取得できるか?を確認します。

  1. 公開済のコンテンツ・アイテム sample news content 001 にアクセスする配信 URL を確認します。
    公開済のREST API のエンドポイントは、プロパティ→APIより確認できます

  2. コンテンツ・アイテム sample news content 001 を選択し、右クリック→「プロパティ」をクリックします
    image_oce42.jpg

  3. API」タブをクリックします
    image_oce43.jpg

  4. URLをクリップボードにコピー」をクリックします
    image_oce44.jpg

  5. OCE インスタンスにサインインしていない別ブラウザ(ここではFireFox のプライベートウィンドウ)を起動し、クリップボードにコピーしたURLを貼り付け、実行します。

    なお、貼り付けたURLは以下の通りです
    https://<OCE instance>-<Cloud account>.cec.ocp.oraclecloud.com/content/published/api/v1.1/items/<Asset id>?channelToken=<Channel token>

    <OCE Instance>:OCE インスタンス名
    <Cloud account>:クラウド・アカウント名(テナント名)
    <Asset id>:アセットID。アセットを一意に識別するID。公開済アセット > プロパティ > API より確認可
    <Channel token>:チャネル・トークン。アセットが公開されている公開チャネルを一意に識別するID。ADMINISTRATION:コンテンツ > チャネルのパブリッシュより確認可

  6. 応答を確認します。sample news content 001 で入力した内容 (title, image, body) が取得されていることを確認します
    image_oce45.jpg
    公開済アセットにアクセスする REST API は 下記で公開されています
    REST API for Content Delivery

以上でこのチュートリアルは終了です

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