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Oracle Content and Experiece のコンテンツ・レイアウトを編集しよう

この文書は Oracle Content and Experience (OCE) のコンテンツ・レイアウトの編集し、Web ページ上でのコンテンツ・アイテムの表示形式をカスタマイズする方法をステップ・バイ・ステップで紹介するチュートリアルです
前提条件:
チュートリアル:Oracle Content and Experience のコンテンツ・レイアウトをカスタマイズしよう
1. 説明
1.1 コンテンツ・レイアウトとは?
コンテンツ・レイアウトとは作成されたコンテンツ・アイテムの表示形式を定めたものです。具体的には、Web ページにコンテンツ・アイテムを配置した時のレイアウト(=HTML)を定義したものになります。詳細は、下記ドキュメントをご参照ください
Develop Content Layout
https://docs.oracle.com/en/cloud/paas/content-cloud/creating-experiences/develop-content-layouts.html
1.2 作成済サイトとコンテンツ・タイプの確認
前提条件の のチュートリアルを完了すると、以下のWebサイト (サイト名 : firstSite) が表示されます
- firstSite : ホームページ
- firstSite : コンテンツ・アイテムの詳細表示ページ
前提条件の のチュートリアルでは、2つのコンテンツ・レイアウトを作成し、それぞれをコンテンツ・タイプ sampleNewsType のレイアウトとして設定しました。設定内容は以下の通りです
コンテンツ・レイアウトの設定は、ADMINISTRATION:コンテンツ > コンテンツ・タイプ > sampleNewsType > コンテンツ・レイアウト より確認できます
- 説明
- コンテンツ・アイテムのデフォルト:「コンテンツ・アイテム」コンポーネントで利用するデフォルトのコンテンツ・レイアウト (=sampleNewsType-detail)
- コンテンツ・リストのデフォルト:「コンテンツ・リスト」コンポーネントで利用するデフォルトのコンテンツ・レイアウト (=sampleNewsType-overview)
- 空のコンテンツ・リストのデフォルト:「コンテンツ・リスト」コンポーネントで、表示するコンテンツ・アイテムが0件だった時に利用するコンテンツ・レイアウト (=sampleNewsType-overview)
- コンテンツ・プレースホルダーのデフォルト:「コンテンツ・プレースホルダー」コンポーネントで利用するデフォルトのコンテンツ・レイアウト (=sampleNewsType-detail)
1.3 サイト・ページ上に配置されているコンポーネントの確認
firstSite をサイト編集画面で開き、ホームページと詳細表示ページに配置されているコンポーネントと、表示レイアウトの設定を確認します
- 左ナビゲーションの「サイト」をクリックします
- firstSite を選択し、「開く」をクリックします
- サイトの編集画面が表示されます。「ベース・サイト▼」をクリックし、「新規更新の作成」を選択します
- 「新規更新の名前の指定」に update と入力し、「OK」をクリックします
- 「update」に切り替わっていることを確認します。表示側にあるスイッチを「編集」モードに切り替えます
- 左サイドバーの「ページ」をクリックします。
- 「ホーム」と「…Detail Page」の2ページのみが存在します。「ホーム」をクリックします
- 「段落」コンポーネントの下に「コンテンツ・リスト」コンポーネントが配置されていることを確認します
- 「コンテンツ・リスト」コンポーネントの「設定」をクリックします
- 「アイテムの表示」に「コンテンツ・リストのデフォルト」が設定されていることを確認します。
「コンテンツ・リストのデフォルト」とは、コンテンツ・タイプの「コンテンツ・レイアウト」タブで設定したコンテンツ・リストのデフォルトレイアウト(ここでは sampleNewsType-overview)でコンテンツ・アイテムを表示する、という意味になります
- 「…Detail Page」をクリックします
- Detail Page の中央に「コンテンツ・プレースホルダー」が配置されていることを確認します
「コンテンツ・プレースホルダー」コンポーネントは、指定されたコンテンツ・アイテムを動的に表示するコンポーネントです。具体的には、ニュース一覧を表示するページで1件のニュースでクリックした時に、そのニュースの全文を詳細表示する際に利用します。詳細は、下記ドキュメントを参考にしてください
Content Placeholder
https://docs.oracle.com/en/cloud/paas/content-cloud/creating-experiences/content-placeholder.html - 「コンテンツ・プレースホルダー」コンポーネントの「設定」をクリックします
- 「アイテムの表示」に「コンテンツ・プレースホルダーのデフォルト」が設定されていることを確認します
- 表示モードに切り替えます
以上で、配置されているコンポーネントと表示レイアウトの設定の確認は終了です。
次項からそれぞれのコンポーネントが利用しているコンテンツレイアウトを編集し、表示形式を変更します
2. sampleNewsType-overviewの編集
「コンテンツ・リスト」コンポーネントのデフォルトとして設定されている sampleNewsType-overview コンテンツ・レイアウトを編集します。
ここでは、sampleNewsType から作成されたコンテンツ・アイテムのタイトル(title)とメイン画像(image)のみを一覧表示するコンテンツ・レイアウトを作成します。さらに、表示されたタイトル or メイン画像をクリックすると、「コンテンツ・プレースホルダー」が配置された詳細表示ページ(Detail Page)に遷移するリンクも設定します
2.1 コンテンツ・レイアウトの確認
sampleNewsType-overview コンテンツ・レイアウトを開きます。ここではWebブラウザを利用します
- 左ナビゲーションメニューの「開発者」→「すべてのコンポーネントを開く」をクリックします
- sampleNewsType-overview をクリックします
- assets フォルダをクリックします
- design.css と layout.html をローカルPCにダウンロードします
解説:コンテンツ・レイアウトの内容コンテンツ・レイアウトは複数のフォルダおよびファイルで構成されます。コンテンツ・レイアウトのカスタマイズは、主にassets フォルダ配下の3つのファイルを編集します。なお、publish フォルダ配下には、公開サイトで利用されているコンテンツ・レイアウトファイル一式が格納されます。
コンテンツ・レイアウトの開発に関する情報は、下記マニュアルも参考にしてくださいDevelop Content Layouts
https://docs.oracle.com/en/cloud/paas/content-cloud/creating-experiences/develop-content-layouts.html sampleNewsType-overviewassets
design.css # コンテンツ・レイアウト専用のスタイルシート (CSS)
layout.html # HTML の表示形式を定義するHTMLファイルrender.js # layout.html で利用するデータを取得・変更します。必要に応じて動的な動作を追加できます
publish # 公開中のサイトで利用されているコンテンツ・レイアウトの構成ファイル一式 assetsappinfo.json_folder_icon.png
2.2 layout.html の編集
- ローカルPCにダウンロードした layout.html をテキストエディタで開きます
- layout.html に記述されるHTMLコードをすべて削除します
- 以下のHTMLコードをコピー&ペーストし、テキストエディタを保存します
{{#fields}}<div class="sampleNewsType"> <a href="{{scsData.detailPageLink}}" title="{{title}}"> <img src="{{image.url}}"></img> <p>{{title}}</p> </a></div>{{/fields}}
2.3 design.css の編集
- ローカルPCにダウンロードした design.css をテキストエディタで開きます
- design.css に記述されるスタイルシートをすべて削除します
- 以下のスタイルシートをコピー&ペーストし、テキストエディタを保存します
.sampleNewsType { font-family: 'Helvetica Neue', 'Segoe UI', sans-serif-regular, Helvetica, Arial; font-size: 16px; margin:0px; padding:0px; font-style: normal; color: #333;}.sampleNewsType li { list-style: none; font-size: 14px; font-style: normal; font-variant-caps: normal; color: #333; font-weight: 200; margin: 0em 0em 1em 0em;}.sampleNewsType img { width: 100%; max-width: 190px; margin:0 5px; border-radius: 3px; float: left; vertical-align: middle;}.sampleNewsType h1 { font-size: 24px; color: #333; margin:0px; font-weight:300;}.sampleNewsType h2 { font-size: 18px; color: #767676; margin:0px; font-weight:300;}.sampleNewsType p { margin:0px; vertical-align: middle;}
2.4 編集ファイルのアップロード
- 開発者 > コンポーネント > sampleNewsType-overview > assets を開きます
- layout.html を選択し、「新規バージョンのアップロード」をクリックします
- ローカルPCで編集した layout.html を指定します。この時、同じファイル名でアップロードします
- 新規バージョンとして、layout.html が登録されたことを確認します
- 同じ手順を繰り返し、ローカルPCで編集した design.css を新規バージョンとしてアップロードします
2.5 確認
sampleNewsType-overview レイアウトが更新されたことを、サイト編集画面より確認します
- 左ナビゲーションから「サイト」をクリックします
- firstSite を選択し、「開く」をクリックします
- 画面下のコンテンツ・アイテムの表示形式が変更されていることを確認します
- 表示される画像 or タイトルをクリックすると、コンテンツ・アイテムの詳細表示ページに遷移することを確認します
(sampleNewsType-detail コンテンツ・レイアウトを編集していないため、表示形式に変更はありません) - サイト編集ページを閉じます
3. sampleNewsType-detailの編集
「コンテンツ・プレースホルダー」コンポーネントのデフォルトとして設定されている sampleNewsType-detail コンテンツ・レイアウトを編集します。
編集手順は、前の手順と同じです。sampleNewsType-detail > assets の layout.html と design.css をダウンロードし、編集します。最後に、新規バージョンとしてアップロードします
3.1 layout.html, design.css の編集とアップロード
ファイルを編集し、新規バージョンとしてアップロードします。変更後のコードはそれぞれ以下の通りです
- layout.html
{{#fields}}<div class="sampleNewsType"> <h1>{{title}}</h1> <img src="{{image.url}}"></img> <p>{{{body}}}</p></div>{{/fields}}
- design.css
.sampleNewsType{ width: 100%; font-family: 'Helvetica Neue', 'Segoe UI', sans-serif-regular, Helvetica, Arial; font-size: 18px; margin:0; padding:0; font-style: normal; color: #333;}.sampleNewsType li { list-style: none; font-size: 14px; font-style: normal; font-variant-caps: normal; color: #333; font-weight: 200; margin: 0em 0em 1em 0em;}.sampleNewsType img { width: 100%;}.sampleNewsType h1 { font-size: 250%; width: 100%; margin:0; padding: 1em 0;}.sampleNewsType h2 { font-size: 200%; font-weight: bold; margin:0px; font-weight:300;}.sampleNewsType p { margin:5px, 0px;}
3.2 確認
sampleNewsType-detail レイアウトが更新されたことを、サイト編集画面より確認します
- 左ナビゲーションから「サイト」をクリックします
- firstSite を選択し、「開く」をクリックします
- ホームページ下部のコンテンツ・アイテムのタイトル or 画像をクリックします
- コンテンツ・アイテムの詳細表示ページが変更されていることを確認します
- サイト編集ページを閉じます
4. 変更内容を公開サイトに適用する
コンテンツ・レイアウトの更新内容を、公開サイトに適用します。公開サイトに適用する際は、コンテンツ・レイアウトの再公開、もしくはサイトの再公開を実施します。
今回は、コンテンツ・レイアウトの再公開を実施し、コンテンツ・レイアウトのみを公開サイトに適用します
4.1 コンテンツ・レイアウトの再公開
- 左ナビゲーションメニューの「開発者」→「すべてのコンポーネントを開く」をクリックします
- sampleNewsType-overview を選択し、「再公開」をクリックします
- 確認のダイアログが表示されます。「確認して続行」にチェックを入れ、「OK」をクリックします
- コンポーネントの再公開が実行されます
- 同じ手順を繰り返し、sampleNewsType-detail を再公開します
4.2 公開サイトの確認
- 左ナビゲーションから「サイト」をクリックします
- firstSite を選択し、「表示」をクリックします
- 公開サイトのホームページおよび記事詳細ページのレイアウトが更新されていることを確認します
5. 発展課題
作業
- sampleNewsType の新規コンテンツ・アイテムを1件作成します
- firstSite の公開チャネルに対して、作成したコンテンツ・アイテムを公開します
確認
- firstSite のホームページに、2件のコンテンツ・アイテムが表示されること
- 新規に作成・公開した2件目のコンテンツアイテムの画像(もしくはタイトル)をクリックすると、コンテンツ・アイテムの詳細表示ページが表示されること
以上でこのチュートリアルは終了です。お疲れさまでした