IPMインサイトで“気づき”を可視化:サマライゼーション機能でさらに進化するOracle Cloud EPM
この度は、Oracle Cloud EPMの新機能「IPMサマライゼーション」についてご紹介します。
IPMインサイトでは、システムが自動でデータの異常やトレンドを検出し、分析者に新たな“気づき”を提供しますが、サマライゼーション機能の登場により、その価値がさらに進化しました。
生成AIが検出された複数のインサイトを要約し、「何が起きているのか」「なぜ起きているのか」を自動で説明してくれることで、分析担当者はより短時間で全体像を把握できるようになります。
今回は、このサマライゼーション機能の概要と、実際の活用イメージについて解説します。
詳細は本投稿をご一読ください
そもそもIPMインサイトとは?
まずは、このたびその延長として登場したIPMサマライゼーション機能の理解を深めるために、
その基盤となるIPMインサイトについて簡単におさらいします。
IPM(Intelligent Performance Management)インサイトは、Oracle Cloud EPM に組み込まれたAIベースの分析機能です。システム内の計画データや実績データを自動的に解析し、ユーザーにとって重要なトレンドや異常値、業績ドライバーなどを「インサイト(気づき)」として提示します。
これにより、従来は担当者が時間をかけて行っていたデータ分析や報告書作成のプロセスを効率化し、意思決定者はより迅速かつ的確にビジネス判断を行えるようになります。IPMインサイトは、単なる数値の可視化にとどまらず、AIが「なぜそうなっているのか」を教えてくれるアナリティクス機能として、EPM全体の価値を高める役割を担っています。
以下の画像は、検出されたインサイトの一覧です。
それぞれのインサイトには優先度やPOV(観点)が表示されており、どの領域に注目すべきかを直感的に把握できます。
一覧の中から気になるインサイトを選択すると、詳細情報を確認することが可能です。数値の変動要因やトレンド、関連する指標などが視覚的に提示されるため、発見したインサイトをすぐに分析へとつなげることができます。
以下の画像の例では、将来データにおいて、マシン予測と作成した予測との間に乖離が生じた事象が検出され、その詳細を確認している画面です。
このような画面から、検出された異常値や予測とのズレの要因を詳しく分析することが可能です。
生成AIを活用したIPM サマライゼーション機能
最近のリリースでは「サマライゼーション機能」が新たに利用できるようになりました。
この機能は、「異常値は検出されたものの、それが何を意味しているのか」「どのようなリスクにつながる可能性があるのか」が分からないといった場合に役立ちます。
生成AIが自動で説明文を生成し、検出された異常の背景や要因をわかりやすく提示してくれるため、ユーザーは数値の背後にあるストーリーを直感的に理解することができます。
このサマライゼーション機能により、以下のような効果が期待できます:
- 詳細説明と要因分析の自動生成
- 経営報告業務のさらなる効率化
さらに、このサマライゼーション機能は、単一の異常値だけでなく、複数の異常値をまとめて選択することも可能です。
生成AIがそれらの事象を自動的に要約し、関連性や全体傾向をまとめて説明文として生成します。
これにより、複数または全てのインサイトや予測データを一括で要約・分析でき、大量の情報を短時間で整理・理解することが可能になります。
生成された要約は、経営会議資料や報告ドキュメントへの活用にも最適です。
IPMインサイトとサマライゼーション機能の組み合わせにより、Oracle Cloud EPMでは、データの異常を検出するだけでなく、その背景や要因を自動で解き明かし、意味づけまで行うことが可能になりました。
これまで担当者の経験や勘に頼っていた分析業務を、よりスピーディかつ正確に進められるようになり、経営判断に直結するインサイトを迅速に得られる点が大きな特長です。
データ分析の精度と業務効率を両立しながら、より“考える時間”に集中できる環境を実現することが、最新のOracle Cloud EPMが目指す姿です。
以上、ご覧いただきありがとうございました。
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