Eloqua: Chrome 80でのSameSite属性の変更について
概要
Googleは、Web上のプライバシーとセキュリティを強化するために、Chrome 80においてサード・パーティ・クッキー・トラッキングを変更することをアナウンスしました。この変更により、サード・パーティ・クッキーがこれまでと同じ動きをするためには、メンテナンスが必要となります。Eloquaはすでにこの変更に備えたメンテナンスを実施済みです。
今後もお客様が、継続的にビジターにクロスサイトのエクスペリエンスを提供し、ビジター・データのトラッキングを行っていくための、推奨するアクションについてまとめました。
ノート:Eloquaのファースト・パーティ・クッキーをお使いのお客様には今回のChromeの変更は影響ありません。
Chrome 80でのSame Site属性の変更とは?
2020年2月4日から、ChromeはSameSite属性がnoneで、secure flagがセットされていない場合、サード・パーティ・クッキーのアクセスを許可しません。 SameSite属性は、ファースト・パーティ、あるいは/かつ、サード・パーティのサイトにクッキーを提供するかどうかをブラウザに指示するものです。SameSite 属性には、lax、none 、strictの値が設定できます。
Chrome 80 は、SameSite属性に値が設定されていない場合、Laxを設定します。Chrome 80 以前では、デフォルト値はNoneであったため、サード・パーティ・クッキーへのアクセスが許可されていました。SameSite がLaxのサード・パーティ・クッキーはクッキーが作成されたドメイン以外のページからはアクセスできません。
ノート:Eloqua は、デフォルト値としてLaxが指定されるのを防ぐために、明示的に SameSiteにNoneを指定します。
Chrome 80での変更はどうEloquaに影響するか?
Googleのこの変更に備え、Oracle Eloquaは、Chrome 80でもサード・パーティ・トラッキングが許可されるよう、明示的にSameSite属性にNoneを指定し、フラグをsecureにセットしています。これにより、Eloquaのサード・パーティ・クッキーは今まで同様にビジターのトラッキングを行います。
- 新しいクッキーの確立
- Chrome 80への対応のため、2020年1月28日以降に各ビジターのEloquaのクッキーが更新されることが必要です。
- ブラウザがChrome 80にアップデートするまでに既存のクッキーが更新されていない場合でも、トラッキングしたデータが失われたり、Eloquaから削除されることはありません。しかし、ビジターがEloquaにトラッキングされているページにアクセスするとクッキーが新しく取得され、Email中のリンクのクリックやフォーム送信などによりEloquaのコンタクトと再びリンクできるまでは、アノニマスなビジターとなります。
- ビジター・トラッキングに関する指標への影響
- この変更により、Eloquaのお客様は、一時的に、コンタクトに紐づく訪問が減少する可能性があります。クッキーとコンタクトのリンクが再度確立されれば、訪問の数は本来期待される数値に戻っていきます。
- このアクティビティ・トラッキングにおける減少は、マーケティングのアクションや指標に影響を与える可能性があります。
推奨されるアクション
- サード・パーティ・クッキーからファースト・パーティ・クッキーへの移行
- 現時点では必須ではありませんが、Eloquaをお使いのお客様には、ファースト・パーティ・クッキーへの移行を検討されることをお勧めします。セキュリティやプライバシーに関する規則は今後も厳しくなっていくことが考えられます。
- ファースト・パーティ・クッキーはブロックされることが少なく、ビジターのトラッキングがよりよく行えます。 詳細はこちら(英語).
- 新しいクッキーの確立
- クッキーとコンタクトのつながりが失われることを懸念されるお客様には、クッキーを再確立するための取り組みをお勧めします。例えば、Eloquaがトラッキングしているページへのリンクを含んだEmailを送り、お客様のプロファイルの更新を進める、等。これにより、コンタクトとクッキーのリンクが確立されます。
参照:元となるお知らせ
詳細の情報はこちらをご参照ください。
Product Notice: Eloqua's Response to the Google Chrome80 SameSite Changes