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【初心者向け】NetSuiteの保存検索(Saved Search)の作り方
NetSuiteの保存検索(Saved Search)は、データを簡単に抽出し、分析できる強力な機能です。
本記事では、初心者向けに基本的な保存検索の作り方を解説します。
🔹 1. 保存検索とは?
NetSuiteの保存検索(Saved Search)は、データをフィルタリングして特定の条件に合致するレコードを表示する機能です。
例えば、売上トランザクションの一覧を作成したり、支払予定の請求書を表示したりといった使い方が可能です。
🔹 2. 保存検索の基本手順
① 保存検索を作成する
- [レポート] > [保存検索] > [トランザクション] をクリック
- 「新規保存検索」ボタンをクリック
② 「種類」を選択する(表示するトランザクションを決める)
まずは、検索対象となるトランザクションの種類を決めます。
- 売上関連なら「見積書」「受注書」「請求書」
- 仕入関連なら「発注書」「受領書」「支払請求書」
など
✅ ポイント
ここで適切な種類を選ばないと、不要なデータまで検索結果に表示されることになります。
③ 「メイン・ライン」で明細行の表示を制御する
「メイン・ライン」フィールドは、データを明細行単位で表示するか、トランザクション全体で表示するかを決めるため、非常に重要です。
- 「メイン・ライン=真(True)」 → ヘッダー情報のみ(合計金額や全体の概要)
- 「メイン・ライン=偽(False)」 → 明細行ごとの詳細を表示
💡 例えば…「メイン・ライン」を指定しない場合、合計行と明細行と一緒に表示されるため、取引が重複して見えてしまうことがあります。
そのため、明細レベルのデータが必要な場合は、「メイン・ライン=偽」に設定するのが基本です。
④ 検索条件(フィルター)を設定する
検索条件を設定しないと、すべてのレコードがヒットしてレスポンスが悪化するため、適切な条件を設定しましょう。
オススメの条件
- 日付:「取引日」が過去3カ月以内 など
- ステータス:「請求済み」「未払い」など
- 取引先:「特定の顧客」「特定の仕入先」など
例:
取引日 → 過去3ヶ月以内
ステータス → 未払い
取引先 → 株式会社〇〇
これにより、無駄なデータの検索を防ぎ、パフォーマンスを向上できます。
🔹 3. 検索結果のカスタマイズ
📌「結果」タブで表示したいフィールドを追加
「結果」タブでは、検索結果に表示するデータ項目を指定できます。
例えば、売上の検索結果を作成する場合:
- 「トランザクションID」(取引番号)
- 「取引日」(受注日や請求日)
- 「取引先」(顧客名や仕入先名)
- 「金額」(売上金額・仕入金額)
必要な情報を追加して、検索結果が見やすくなるようにしましょう。
🔹 4. 保存して活用する
検索条件と表示項目を設定したら、「保存」ボタンをクリック!
保存した検索結果は、NetSuiteの「保存検索」メニューからいつでも呼び出せます。
💡 まとめ
✅ **「種類」**を選択して、表示したいトランザクションを決める
✅ **「メイン・ライン」**を適切に設定し、明細レベルで表示するかどうか決める
✅ **「検索条件(フィルター)」**を設定し、不要なデータを除外する(特に日付・ステータスの指定が重要)
✅ 「結果」タブで表示項目をカスタマイズし、わかりやすくする
✅ 保存して、必要なときに簡単に検索を実行できるようにする
NetSuiteの保存検索は、うまく活用すると業務の効率が格段にアップします。
まずは基本を押さえて、実際に試してみましょう! 🚀