Q&A: NetSuite が円を整数で扱う理由 ― JPY の小数精度制限とベストプラクティスの理解 Why NetSuite Uses Whole Yen

※日本国外に本社を持つお客様からのご質問に対して、NetSuiteヘルプセンターのリンクに基づいたご説明を提供することが、このディスカッションの目的です（英語部分に、各質問にマッチしたヘルプセンターのリンクがございます）。

Q&A: NetSuite が円を整数で扱う理由 ― JPY の小数精度制限とベストプラクティスの理解

Q1. 日本では円金額に小数点以下の精度を保持することが法律で義務付けられていますか？

A1.いいえ。日本には円 (JPY) に小数精度を要求する法的または規制上の要件はありません。むしろ、日本の税務申告書や商取引文書では、円は整数で記載することが求められています。

Q2. なぜ NetSuite では JPY が必ず整数に丸められるのですか？

A2.JPY は NetSuite で固定の 0 桁小数精度として提供されています。この挙動は「通常整数で表される通貨」のリストに一致し、顧客向けフォームが常に整数の円を表示することを保証します。

Q3. JPY の小数精度を変更できますか？

A3.JPY 通貨レコードの「Currency Precision」フィールドは読み取り専用です。技術的にサポートされるのは 0 または 2 桁のみで、変更は NetSuite サポートによって行われます。ただし、その変更もデータ移行など短期的・例外的用途（例: 10 日間のウィンドウ）を想定しています。

Q4. 小数点以下の精度が内部的に必要な場合、どのように対処すればよいですか？

A4.

• 日本の税設定またはエンティティ別の税丸め設定で、切り上げ／切り捨て／四捨五入を構成します。
• 端数差額を Rounding Gain/Loss 勘定へ計上します。NetSuite は微小差額が発生した際、自動でこの仕訳を生成できます。
• 未丸め金額をトランザクション行のカスタム数値フィールドに保存する、または GL 外の照合ワークシートに保持することも可能です。

Q5. NetSuite における JPY の取扱いは日本の基準に適合していますか？

A5. はい。円を整数で記録し、丸め調整を文書化する方法は、日本の会計実務および NetSuite の日本向け機能（例: 消費税計算）の要件に適合しています。

Q6. サポートに依頼して、一時的に日本円 (JPY) を小数点以下 2 桁で扱えるようになりましたが、恒久的な設定にできないのはなぜですか？ 例外期間中に小数付きの円金額を入力するとどうなりますか？

A6.

• NetSuite では「Currency Decimal Precision（通貨の小数精度）」が読み取り専用で、ISO 4217 でも円には補助単位が存在しないため、JPY は 0 桁 に固定されています。サポートが 0/2 の選択肢を一時的に開放できるのは、期間を限定したデータ移行時のみです。
• 例外期間中に ¥1,234.56 のような金額を入力すると、日本向け税計算ロジックや帳票が影響を受けたり、「この通貨では許可されていない小数桁が含まれています」というエラーが発生する可能性があります。
• サポートが通貨の小数精度を 0 に戻すと、NetSuite は金額を整数単位で表示しますが、データベースに残る小数部分が TRANS_UNBALNCD チェックをトリガーし、仕訳が不均衡になる可能性があります。

Why NetSuite Uses Whole Yen — Understanding JPY Decimal-Precision Limits and Best-Practice Work

Q1. Is it legally required in Japan to keep decimal precision for JPY amounts?

A1.

• No. There is no legal or regulatory requirement in Japan mandating decimal precision in JPY.
• On the contrary, Japanese tax filings and commercial documents are expected to use whole-yen values.