NetSuite の始め方 ｜クライアントスクリプト：pageInit(scriptContext)

NetSuite の始め方 | SuiteScript タイプの概要 の記事でスイートスクリプトのすべての種類を説明した後、クライアントスクリプトのさまざまな種類に焦点を当てます。pageInit関数は、レコードがロードされ、そのページがブラウザで初期化されたときにトリガーされます。この関数は通常、デフォルト値の設定、フィールドの初期化、またはページが最初にロードされたときに発生するその他のアクションを実行するために使用されます。

pageInit 関数の簡単な例を示します：

/**
 * @NApiVersion 2.x
 * @NScriptType ClientScript
 * @NModuleScope SameAccount
 */
define(['N/error','N/currentRecord'],
function(error,currentRecord) {
    /**
     * Function to be executed after page is initialized.
     *
     * @param {Object} scriptContext
     * @param {Record} scriptContext.currentRecord - Current form record
     * @param {string} scriptContext.mode - The mode in which the record is being accessed (create, copy, or edit)
     *
     * @since 2015.2
     */
    function pageInit(scriptContext) {
		var currentRecord = scriptContext.currentRecord;
		currentRecord.setValue({
            fieldId: 'memo',
            value: 	'Sample PageInit Text'
        });
    }
    return {
        pageInit:pageInit,
    };
});

この例では、setValueメソッドを使用して、テキスト「Sample PageInit Text」をMemoフィールド（fieldId: 'memo'）に割り当てています。

詳細な内訳

• function pageInit(scriptContext)：この行は pageInit という名前の関数を宣言しています。
• scriptContext：これはpageInit関数に渡されるパラメータです。これは、レコード自体やそのタイプ、その他の有用なメタデータなど、現在作業中のレコードに関するコンテキストを提供するオブジェクトです。
• var currentRecord： currentRecordという名前の変数を宣言します。
• scriptContext.currentRecord： scriptContextオブジェクトのcurrentRecordプロパティは、現在ロードまたは編集中のレコードへの参照を保持します。この行では、現在のレコードをcurrentRecord変数に代入し、この関数の後の処理を簡単にします。
• currentRecord.setValue()：このメソッドは、現在のレコードの特定のフィールドの値を設定するために使用します。引数としてオブジェクトを取り、更新するフィールドと設定する値を指定します。
• フィールドID 'memo'：オブジェクトの fieldId プロパティは、更新するフィールドを指定します。この場合、'memo' はレコードの Memo フィールドを指します。