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【初心者向け】SuiteScriptをNetSuiteへアップロードしてデプロイする方法
📝 記事の概要
NetSuiteのカスタマイズを進める中で、SuiteScriptを利用する機会は多いですが、スクリプトのアップロードやデプロイ方法に不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、SuiteScriptのアップロードからデプロイまでの手順 を詳しく解説します。
- 対象読者: NetSuiteでSuiteScriptを初めてデプロイする方
- 学べること:
- スクリプトファイルのアップロード方法
- スクリプトレコードの作成と設定方法
- デプロイメントの設定方法と注意点
1. SuiteScriptとは?
SuiteScript は、NetSuiteのカスタマイズや自動化を実現するための JavaScriptベースのスクリプト です。
主な種類として、以下のようなスクリプトが存在します。
スクリプトタイプ | 説明 |
---|---|
ユーザーイベントスクリプト(UE) | レコードの作成、編集、削除時に処理を実行 |
クライアントスクリプト(CS) | NetSuite UI上でのユーザーアクションに応じた処理 |
スケジュールスクリプト(SS) | 定期的なバッチ処理を実行 |
RESTletスクリプト | REST APIを介してデータを取得・送信 |
💡 ポイント
SuiteScriptには 1.0 と 2.0 がありますが、新規開発では 2.0 の使用が推奨されています。
2. SuiteScriptのアップロード方法
まず、NetSuiteに JavaScriptファイル(.js) をアップロードする必要があります。
① スクリプトファイルを準備
以下の例は、顧客レコードが保存される前にログを出力するユーザーイベントスクリプト です。
/**
* @NApiVersion 2.x
* @NScriptType UserEventScript
*/
define(['N/record', 'N/log'], function(record, log) {
function beforeSubmit(context) {
var newRecord = context.newRecord;
log.debug("スクリプト実行", "レコードID: " + newRecord.id);
}
return { beforeSubmit: beforeSubmit };
});
② NetSuiteにスクリプトをアップロード
- [カスタマイズ] > [スクリプト] > [スクリプトファイル]
- [新規] をクリック
- スクリプトファイル(.js)を選択してアップロード
- 保存
📌 注意点: アップロード後、スクリプトレコードの作成 が必要です。
3. スクリプトレコードの作成
アップロードしたスクリプトを NetSuite上で実行できるようにする ために、スクリプトレコード を作成します。
① スクリプトレコードを作成
- [カスタマイズ] > [スクリプト] > [スクリプト]
- [新規] をクリック
- スクリプトタイプを選択(例: ユーザーイベントスクリプト)
- アップロードしたスクリプトを選択
- スクリプト名、IDを設定
- 保存
📌 スクリプトIDの命名ルール
- NetSuite標準:
customscript_〇〇〇
- 管理しやすくするための推奨例:
customscript_customer_event
4. スクリプトのデプロイ
スクリプトを適用するためには、デプロイメントを作成 する必要があります。
① スクリプトデプロイメントの作成
- スクリプトレコード画面 で [スクリプトデプロイメント] タブ
- [新規] をクリック
- 適用するレコードを選択(例: 顧客(Customer))
- イベントタイプを選択(例:
beforeSubmit
) - 実行ユーザーや役割を設定
- 保存 & 実行
📌 ポイント
- テスト環境(Sandbox)で事前検証 するのがベスト
- スクリプトが 期待通りに動作するかログで確認
5. デプロイ後の確認方法
① スクリプトのログを確認
- [カスタマイズ] > [スクリプト] > [スクリプトログ]
- スクリプトのエラーやデバッグメッセージを確認
② スクリプトが適用されているかチェック
- スクリプトを適用した レコードを開き、動作を確認
6. トラブルシューティング
エラー | 解決策 |
---|---|
スクリプトが動作しない | - スクリプトIDが正しいか確認 |
エラー: "Record is locked" | - 他のスクリプトやワークフローと競合していないか確認 |
スクリプトログに何も出力されない | - |
7. まとめ
✅ SuiteScriptのアップロード
✅ スクリプトレコードを作成
✅ スクリプトをデプロイして適用
✅ ログで動作を確認し、必要に応じて修正
NetSuiteのカスタマイズを進めるなら、SuiteScriptを活用できると業務の効率化 が可能です!
今後も ワークフローとの併用やスケジュールスクリプト など、応用的な活用方法についても解説していきます。