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NetSuite の始め方 | SuiteQL: パフォーマンスのベスト・プラクティス
NetSuite の始め方 | SuiteQLの概要の記事で、SuiteQLの基本概念と機能について考察しました。ここでは、NetSuiteのクエリパフォーマンスを最適化するためのベスト・プラクティスに焦点を当てます。効率的なクエリーの確保は、システムの応答性を向上させ、負荷時間を最小限に抑えるために不可欠です。次に、SuiteQLクエリを拡張するための主要なガイドラインを示します。
1. クエリーの簡素化によるパフォーマンスの向上
複雑なクエリによって実行が遅くなり、システムの効率が低下する可能性があります。パフォーマンスを最適化するには:
- 複雑なネストされたSELECT文は避けてください。かわりに、よりシンプルで読みやすいクエリを使用してください。
- 不要なデータを取得するため、"SELECT *"を使用しないでください。これにより、クエリの実行時間が長くなります。かわりに、必須フィールドのみを指定します。
2. パフォーマンス重視のフィールド・タイプの回避
特定のフィールド・タイプは、クエリのパフォーマンスに悪影響を及ぼすため、可能な場合は回避する必要があります。
計算済フィールド
- これらのフィールドの処理に時間がかかり、クエリが遅くなります。
- 計算されたフィールドは、oa_columns表(oa_userdata列の6番目の位置に"C"があるフィールド)を使用して識別できます。
WLONGVARCHARフィールド
- これらのフィールドには大きなテキスト値が格納され、クエリーが大幅に遅くなる可能性があります。
- 回避するフィールドの例:
- item.featureddescription
- item.storedetaileddescription
- item.metataghtml
3. フィルタリングに索引付きフィールドを使用
フィルタを適用すると、取得されるレコードの数が減るため、クエリのパフォーマンスが向上します。ただし、フィールドの選択は重要です。
- 検索を高速化するには、主キー(id)やlastmodifieddateなどの索引付きフィールドを使用します。
- フィルタは、クエリ実行ごとに表全体をスキャンできないため、増分データ・ロードに特に役立ちます。
4. フィルタ式の一貫性の維持
フィルタを追加する場合は、不要な変換を回避するために式で同じデータ型が使用されていることを確認してください。これにより、パフォーマンスが低下する可能性があります:
- ❌TO_TIMESTAMPとTO_DATEを比較しないでください。
- ✅かわりに、比較の両側が同じ関数を使用していることを確認します。
5. バッチ処理を使用したクエリ実行の改善
1つのクエリで大規模なデータセットを取得すると、実行時間が長くなり、サーバーのタイムアウトが発生する可能性があります。かわりに、パフォーマンスを向上させるために、クエリを小さいバッチに分割します。
6. 結合および論理的な機能不全の最小化(OR条件)
結合と論理的な切断によって、パフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。最適化するには:
- 結合数を制限して、スロー・クエリーの実行を防止します。
- 同じ表に対して同じ結合を複数回繰り返さないでください。
- OR条件を、効率を向上させるために可能な場合は個別のクエリに置き換えます。
7. 不要なソートの削減
ソート操作では、特に大規模なデータセットでクエリーが遅くなることがあります。パフォーマンスを向上させるには:
- 可能な場合は常にソートするのではなく、内部結合を使用します。
- 様々なクエリ構造をテストして、最も効率的なアプローチを決定します。
8.TOP句には注意してください
クエリは物理データベースではなく仮想スキーマで実行されるため、SuiteQLでTOP句を使用すると、パフォーマンスは本質的に最適化されません。
9. クエリパフォーマンスの評価および最適化
- クエリが記述されたら、そのパフォーマンスを評価することが不可欠です。
- デプロイメント前にクエリ実行時間をテストします。
パフォーマンスが低い場合は、クエリを簡略化するか、代替クエリ構造を試してください。
これらのベスト・プラクティスに従うことで、NetSuiteのクエリパフォーマンスを大幅に向上させ、信頼できるデータ取得を確保しながら、実行時間とシステム・ロードを削減できます。
免責事項:大規模なデータセットに対してクエリーを実行する前に、必ず小さなデータ・サブセットでクエリーをテストしてパフォーマンスを評価し、予想される結果を返すようにします。これにより、潜在的な減速や意図しないデータ取得の問題を防ぐことができます。
SuiteCloud製品エリアでSuiteQLを使用する方法に関する今後の記事については、NetSuiteの始め方 > SuiteCloud カテゴリをフォローして引き続きご覧ください。
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