NetSuite の始め方 | SuiteQL: Query.toSuiteQL()について

NetSuite の始め方| SuiteQL の概要の記事で、 NetSuite の始め方 | SuiteQL N/query: query.SuiteQLオブジェクト の概要など、SuiteQLの基本概念と機能について調査しました。ここで、Query.toSuiteQL()メソッドは、標準クエリをSuiteQL形式に変換することで、これを実現する方法を提供します。この記事では、Query.toSuiteQL()の使用目的、使用方法および重要な考慮事項について説明します。

Query.toSuiteQL()とは何ですか。

Query.toSuiteQL()メソッドは、既存のquery.QueryオブジェクトをSuiteQL表現に変換し、その結果、query.SuiteQLオブジェクトになります。この変換では、元のクエリの構造と目的を維持しながら、SuiteQLによって提供される高度なSQLベースのクエリ機能を利用できます。

このメソッドを起動すると、いくつかのキー・プロパティを含むquery.SuiteQLオブジェクトが戻されます。

• SuiteQL.columns— クエリで選択された列。
• SuiteQL.params— クエリに関連付けられたパラメータ。
• SuiteQL.query— SuiteQLクエリ文字列。
• SuiteQL.type— クエリのタイプ。

変換後、次のいずれかを使用してSuiteQLクエリを実行できます。

• SuiteQL.run()— クエリを実行し、完全な結果セットを取得します。
• SuiteQL.runPaged(options)— クエリを実行し、結果をページ区切り形式で取得します。

これらのメソッドを使用すると、データを完全な結果セットまたはページ区切り形式でそれぞれ取得できます。

重要な考慮事項

この変換によって生成されたSuiteQLクエリ文字列(SuiteQL.query)では、元のquery.Queryオブジェクトに設定された列の別名が保持されないことに注意してください。アプリケーション・ロジックが別名に依存する場合は、この動作を手動で考慮する必要があります。別名の設定の詳細は、Column.aliasのドキュメントを参照してください。

Query.toSuiteQL()を使用するタイミング

次の状況では、Query.toSuiteQL()を使用することもできます。

• より複雑なクエリが必要: SuiteQLでは、query.Queryを使用して実現しにくい副クエリ、集計および複雑な結合など、より高度なクエリ機能を使用できます。
• パフォーマンスを向上させる: SuiteQLは、NetSuiteのSQLエンジンを直接利用するため、多くの場合、同等のquery.Query実行よりも高速に実行されます。
• RAW SQL制御が必要: SQLを直接記述または操作する場合は、SuiteQLに変換すると、基礎となるSQL文字列を表示できます。
• ページ区切りが必要: 大規模なデータセットを処理する場合は、SuiteQL.runPaged()を使用して、より効率的なページ区切り処理を実行できます。

Query.toSuiteQL()メソッドは、既存のquery.Queryオブジェクトとの互換性を維持しながら、SuiteQLの機能を最大限に活用しようとしている開発者にとって貴重なツールです。いつ、どのように使用するか、およびエイリアスに関する制限を理解することで、より効率的で強力なNetSuiteアプリケーションを構築できます。

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