NetSuite の始め方 | N/logモジュールの概要

前の記事NetSuiteの始め方 | SuiteScript 2.xモジュールについてで、SuiteScriptモジュールについて説明しました。次に、N/logモジュールを詳しく見てみましょう。

N/logモジュールは、スクリプトにメッセージを記録するために使用されます。これにより、開発者は、SuiteScriptコードの実行中に様々なレベル(デバッグ、監査、エラーおよび緊急)でログを記述できます。これは、スクリプトのデバッグ、監視および保守に特に役立ちます。

ログ・レベル:

• DEBUG: トラブルシューティングに関する詳細な技術情報。
• 監査: 重要なビジネス・イベントまたは通常の操作マイルストン。
• ERROR: 発生したがスクリプトを停止しない問題。
• 緊急: 迅速な対応が必要なクリティカルな問題。

ログ・メソッド:

• log.debug(オプション)
• log.audit(オプション)
• log.error(オプション)
• log.emergency(オプション)

作成したログは、次のようなNetSuiteアカウントの様々な部分に表示されます。

• 「スクリプト・デプロイメント」ページの「実行ログ」サブタブ(デプロイ済スクリプトの場合)
• SuiteScriptデバッガの「実行ログ」サブタブ(デバッグ時)
• 「カスタマイゼーション」>「スクリプト」>「スクリプト実行ログ」の「スクリプト実行ログ」ページ

N/logモジュールを使用するためのガイドライン

N/logの使用時に覚えておくべき重要な点は次のとおりです。

ロギングの制限:

• 各企業は、すべてのスクリプトで60分ごとに最大100,000回のログ・メソッド・コールを作成できます。
• スクリプトが過度にログを記録した場合、NetSuiteはログ・レベルを自動的に調整できます。

ログの保持:

• ログは30日間保持され、自動的に削除されます。

ストレージの制限:

• 「サーバー・スクリプト・ログ」検索および「実行ログ」サブタブには、データベース当たり最大500万のログを保持できます。
• ログを長く保持する必要がある場合は、カスタム・レコードを使用して独自のコピーを格納します。
• スクリプト実行ログ・ページでは、これらの500万の制限は共有されません。

システム・ノートおよびエラー:

• 実行ログには、システム・メッセージおよびエラーもリストされます。
• 詳細は、N/error moduleを参照してください。

親スクリプト・ロギング(クライアント・スクリプト):

• beforeLoadユーザー・イベントまたはSuiteletを使用してクライアント・スクリプトをデプロイすると、N/logからのログが親スクリプトのデプロイメント・ログに追加されます。

クライアント・スクリプト・ロギングの制限事項:

• クライアント・スクリプトがフォームに直接添付されている場合、N/logコール(log.debugやlog.errorなど)は表示されません。
• かわりに、console.log()を使用して、ブラウザ・コンソールにメッセージを記録します。

使用例:

/**

* @NApiVersion 2 .x

* @NScriptType ScheduledScript

*/

define(['N/log'], function(log) {

function execute(context) {

// スクリプトの実行開始時にデバッグメッセージを記録

log.debug({

title: 'Start Script',

details: 'The script has started execution.'

});

//スクリプトロジックを以下に入力

//スクリプトロジックの完了後に監査メッセージを記録する

log.audit({

title: 'Script Complete',

details: 'The script has finished running.'

});

}

return {

execute: execute

};

});

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SuiteScriptのデプロイの詳細は、これらのNetSuiteの始め方記事を確認してください。 

• NetSuite の始め方 | スクリプトレコードの作成方法
• NetSuite の始め方 | SuiteScript 2.x レコードでスクリプトタイプを設定する方法
• NetSuite の始め方 | スクリプトレコードの展開方法
• NetSuiteの始め方 | SuiteScript の種類の概要

今後の記事では、個々のSuiteScript 2.xモジュール